スチームトラップとは、蒸気システム内のドレン等をシステム外へ排出するための自動弁です。蒸気の輸送中や蒸気使用装置で熱を使われ発生したドレンを排出し、蒸気輸送・生産工程の効率維持に役立ちます。
蒸気配管の中ではさまざま場所でエネルギーロスが発生し、ランニングコストに大きく影響しています。その中でも特に配管内でロスするエネルギーが主要設備内でロスするエネルギーを上回っています。
従来ではただの消耗品という認識が強かったスチームトラップ。
しかし、近年ではスチームトラップはそういったエネルギーロスを削減する部品であるという認識が高まり、各メーカーで省エネの取組として推進されています。
想定されるドレンの排出量についても、ドレン間欠排出で一次側ドレン滞留防止のため、想定ドレン量の1.5~3倍程度の安全率を加味した過剰な排出量選定になりがちです。
こういった背景からスチームトラップは省エネを推進する世の中の流れから少しづつではありますが進化しています。特に近年はその傾向が強く各社からさまざまなスチームトラップが開発されています。
スチームトラップはただドレンを排出する部品ではありません。
正しく使用するだけでエネルギー効率を大幅に改善できる可能性のある貴重なユニットです
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